後期高齢者
今日夕方、尊敬するM先輩から電話がかかってきた。
とてもお世話になっている先輩で忙しい方なので、
こちらから連絡するのは基本的に遠慮していました。
年に一度程度、共通の友人を通じて「飲まないか?」
のお誘いでご一緒する程度しか会えません。
それが向こうから電話をくださるなんて。
電話の表向きの内容は歳暮のお礼でしたが、
旧友の話を聞いて状況が飲み込めました。
昔一緒に働いていた4,5人が今でもMさんの元で
一緒に働いていたのですが、その仲間たちが
この夏から仕事が無いそうです。もちろんM先輩も。
私に12年前今の仕事を紹介してくれたのも
M先輩です。だから自分の仕事が無くなったら
私の仕事を取り上げても私は文句が言えない状態です。
でも、M先輩はそんなことはしません。
それは私だけでなく一緒に働いている人たち全員に。
で、今M先輩を含め昔一緒に働いていた4,5人は
いろいろなバイトをして食いつないでいるとか。
M先輩も家電や歳暮の配送、パチンコ屋の店員、
キャバクラ嬢の送迎までやっているらしい。
私たちは基本的に25年位前から大型コンピューターの
仕事をしてきた仲間なのですが、今の世の中の
ダウンサイジングの流れで大型コンピューターの
仕事はほとんど無くなってしまいました。
もう大型コンピューターを扱えるのは私たち40代以上の
人だけなんです。逆に言うと小型のコンピューターは
40代以上の人にとってはなかなか覚えづらいものがあります。
だから今コンピューターの求人は30代までしかないのです。
もう40歳以上はこの業界では後期高齢者なんです。
多分早くて来年の春から景気が回復し始めると思われますが、
そこで求人があるのは20代30代。
予想以上に景気が良くなって人が足りなくなって初めて40代。
50代は厳しいでしょうね。
もちろん私も人ごとではありません。
この話をかみさんにしたら、「それはMさんのSOSでしょ。
見栄は張らなくて良いから義理は果たしてきなさい」と
私にポンとお金をくれた。
大した額では無いけど、1ヶ月くらいは生き延びられると思う。
これをもって、明後日M先輩に逢いに行きます。
私もなけなしの小遣いから溜めたへそくりを持って
忘年会をして来ようと思います。来年が良い年になることを願って。


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